
社会研究入門ゼミ
1・2年生向けの導入ゼミ。毎年、講読テキストの選択によって受講人数が(ジェンダー・バランスも)大きく変動するのが面白い。 卒論もまだ遠く、完全に「読者」(つまり未来の「書き手」として自分を想定しない)目線でテキスト批評をする彼ら/彼女らにはこの学年にしか見られな大胆さがある。荒削りのコメントにこちらがはっとさせられることもあり、小さく縮こまっていてはだめ、と思わされることもしばしば。 必修ではなく自らゼミ形式の授業をとりたい!と集まってくるだけあって、一定の割合で磨けば光るに違いない、と思わされる。(最新年度シラバスはこちら)
◆批判的読解と創造的議論のための参考テキスト
佐藤望編著/湯川武・横山千晶・近藤明彦著,2006,『アカデミック・スキルズ ―大学生のための知的技法入門』慶應義塾大学出版会. 第4章3「クリティカル・リーディング(批判的読解)とその練習」、第6章3「プレゼンテーション(口頭発表)のやり方」
苅谷剛彦,1996,『知的複眼思考法』講談社.第1章「創造的読書で思考力を鍛える」
河野哲也,2002,『レポート・論文の書き方入門 第3版』慶應義塾大学出版会.第2章「テキスト批評という練習法」
Crusius, Timothy W. and Carolyn E. Channell, 2000, The Aims of Argument: A Brief Rhetoric, Mayfield Publishing Company.(2004,杉野俊子・中西千春・河野哲也訳『大学で学ぶ議論の技法』慶應義塾大学出版会.)第2章「議論を読む」
野村一夫,1999,『社会学の作法・初級編 ―社会学的リテラシー構築のためのレッスン』文化書房博文社.9「ゼミの作法」
◆レポート・論文作成のための参考テキスト
佐藤望編著/湯川武・横山千晶・近藤明彦著,2006,『アカデミック・スキルズ ―大学生のための知的技法入門』慶應義塾大学出版会. 第6章4「文章(レポート、レビュー、論文など)をまとめる」
小笠原喜康,2002,『大学生のためのレポート・論文術』講談社現代新書.
小笠原喜康,2003,『大学生のためのレポート・論文術 ―インターネット完全活用編』講談社現代新書.
石坂春秋,2003,『レポート・論文・プレゼン スキルズ ―レポート・論文執筆の基礎とプレゼンテーション』くろしお出版.
戸田山和久,2002,『論文の教室 ―レポートから卒論まで』日本放送出版協会.
櫻井雅夫,1998,『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾大学出版会.
「社会学評論 スタイルガイド」日本社会学会編集委員会.
過去のゼミ内容
◆2024年度(1年生15名)―導入ゼミナール
講読テキスト
牧野百恵,2023,『ジェンダー格差』中央公論新社.
Berger, Peter L., 1963, Invitation to Sociology: A Humanistic Perspective, NY: Doubleday.(水野節夫・村山研一訳,2017,『社会学への招待』筑摩書房.)
◆2022年度(1年生8名、2年生8名)
講読テキスト
多賀太,2022,『ジェンダーで読み解く男性の働き方・暮らし方――ワーク・ライフ・バランスと持続可能な社会の発展のために』時事通信社.
西井開,2021,『「非モテ」からはじめる男性学』集英社.
周司あきら,2021,『トランス男性による トランスジェンダー男性学』大月書店.
◆2022年度(2年生11名)
講読テキスト
杉田俊介,2021,『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か ―#MeTooに加われない男たち』集英社.
Brown, Emma, 2021, To Raise a Boy: Classrooms, Locker Rooms, Bedrooms, and the Hidden Struggles of American Boyhood, NY: Atria/One Signal Publishers.(山岡希美訳,2021,『男子という闇――少年をいかに性暴力から守るか』明石書店.)
◆2019年度(2年生6名)
講読テキスト
巽真理子,2018,『イクメンじゃない「父親の子育て」 ―現代日本における父親の男らしさと<ケアとしての子育て>』晃洋書房.
神谷悠介,2017,『ゲイカップルのワークライフバランス ―男性同性愛者のパートナー関係・親密性・生活』新曜社.
松木洋人,2013,『子育て支援の社会学』新泉社.
◆2018年度(1年生16名)―導入ゼミナール
講読テキスト
橋本健二,2018,『新・日本の階級社会』講談社.
Gould, Stephen Jay, 1981, The Mismeasure of Man, NY: W. W. Norton & Company.(2008,鈴木善次・森脇靖子訳『人間の測りまちがい―差別の科学史 上』河出文庫.)
参考テキスト (社会研究入門ゼミで使用しているもの以外)
田中恭子編著,2003,『よくわかる学びの技法』,ミネルヴァ書房.
白井利明他,2008,『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房.
世界思想社編集部編,2018,『大学生 学びのハンドブック 4訂版』世界思想社.
立教大学,2012,「Master of Writing」
東北大学,2014,「「レポート力」アップのための情報探索入門」
松岡和美,2017,「メールを書くときにはここに注意」
立教大学,2013,「Master of Presentation」
◆2017年度(2年生2名、その他7名)
講読テキスト
宮本節子,2016,『AV出演を強要された彼女たち』筑摩書房.
坂爪真吾,2016,『性風俗のいびつな現場』筑摩書房.
上間陽子,2017,『裸足で逃げる ―沖縄の夜の街の少女たち』太田出版.
田中麻子,2016,『不可視の性暴力 ―性風俗従事者と被害の序列』大月書店.
◆2016年度(2年生8名)
講読テキスト
敬和学園大学戦争とジェンダー表象研究会編,2008,『軍事主義とジェンダー ―第二次世界大戦と現在』インパクト出版会.
Koonz, Claudia, 1999, "More Masculine Men, More Feminine Women"(1999,原田一美訳「『もっと男らしい男,もっと女らしい女』 ―ナチ人種憎悪のイコノグラフィー」『思想』岩波書店,898: 104-135.)
Roberts, Mary Louise, 2013, What Soldiers Do: Sex and the American GI in World War II France, Chicago and London: University of Chicago Press.(2015,佐藤文香監訳/西川美樹訳『兵士とセックス ―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?』明石書店.)
Grossmann, Atina, 1995, "A Question of Silence: The Rape of German Women by Occupation Soldiers," October, October Magazine, Ltd. And the Massachusetts Institute of Technology, 72: 43-63. (1999,荻野美穂訳「沈黙という問題 ―占領軍兵士によるドイツ女性の強姦」『思想』岩波書店,898: 136-159.)
Muhlhauser, Regina, 2010, Eroberungen: Sexuelle Gewalttaten und intime Beziehungen deutscher Soldaten in der Sowjetuunion, 1941-1945, Hamburg: Hamburger Edition.(2015,姫岡とし子監訳『戦場の性 ―独ソ戦下のドイツ兵と女性たち』岩波書店.)
◆2015年度(2年生8名、その他1名)
講読テキスト
北条かや,2014,『キャバ嬢の社会学』星海社新書.
松下さおり,2008,「ホステスたちは何を売る」井上章一編『性欲の文化史2』講談社,8-216.
橋爪大三郎,1992,「売春のどこがわるい」江原由美子編『フェミニズムの主張』勁草書房,1-43.
川畑智子,1995,「性的奴隷制からの解放を求めて」江原由美子編『フェミニズムの主張 2 性の商品化』勁草書房,111-152.
瀬地山角,1992,「よりよい性の商品化へ向けて」江原由美子編『フェミニズムの主張』勁草書房,45-91.
加藤秀一,1995,「<性の商品化>をめぐるノート」江原由美子編『フェミニズムの主張 2 性の商品化』勁草書房,234-278.
荻上チキ,2012,『彼女たちの売春 ―社会からの斥力、出会い系の引力』扶桑社.
鈴木涼美,2013,『「AV女優」の社会学 ―なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』青土社.
金益見,2012,『性愛空間の文化史 ―「連れ込み宿」から「ラブホ」まで』ミネルヴァ書房.
◆2014年度(2年生8名、その他1名)
講読テキスト
Frühstück, Sabine and Anne Walthall eds., 2011, Recreating Japanese Men, Berkeley: University of California Press.(2013,長野ひろ子監訳/内田雅克・長野麻紀子・粟倉大輔訳『日本人の「男らしさ」 ―サムライからオタクまで「男性性」の変遷を追う』明石書店.)
内田雅克,2010,『大日本帝国の「少年」と「男性性」 ―少年少女雑誌に見る「ウィークネス・フォビア」』明石書店.
Gilligan, James, 2001, Preventing Violence, London: Thames and Hudson.(2011,佐藤和夫訳『男が暴力をふるうのはなぜか ―そのメカニズムと予防』大月書店.)
◆2013年度(2年生4名)
講読テキスト
好井裕明編著,2010,『セクシュアリティの多様性と排除』明石書店.
前川直哉,2011,『男の絆 ―明治の学生からボーイズ・ラブまで』筑摩書房.
守如子,2010,『女はポルノを読む ―女性の性欲とフェミニズム』青弓社.
川村邦光編,2009,『セクシュアリティの表象と身体』臨川書店.
◆2011年度(2年生8名)
講読テキスト
山田昌弘編著,2010,『「婚活」現象の社会学 ―日本の配偶者選択のいま』東洋経済新報社.
谷本奈穂,2008,『恋愛の社会学 ―「遊び」とロマンティック・ラブの変容』青弓社.
沢山美果子・岩上真珠・立山徳子・赤川学・岩本通弥,2007,『「家族」はどこへいく』青弓社ライブラリー.
◆2010年度(2年生5名、その他1名)
講読テキスト
田中俊之,2009,『男性学の新展開』青弓社.
村田陽平,2009,『空間の男性学 ―ジェンダー地理学の再構築』京都大学学術出版会.
高井昌吏,2009,「『任侠映画』と『あしたのジョー』 ―『男らしさ』のメディア学」高井昌吏・谷本奈穂編『メディア文化を社会学する ―歴史・ジェンダー・ナショナリティ』世界思想社.
Mosse, George L.., 1996, The Image of Man: The Creation of Modern Masculinity, New York: Oxford University Press.(2005,細谷実・小玉亮子・海妻径子訳『男のイメージ ―男性性の創造と近代社会』作品社.)
◆2009年度(1年生3名、2年生8名)
講読テキスト
谷本奈穂,2008,『美容整形と化粧の社会学 ―プラスティックな身体』新曜社.
加藤まどか,2004,『拒食と過食の社会学 ―交差する現代社会の規範』岩波書店.
北村文・阿部真大,2007,『合コンの社会学』光文社新書.
宮台真司・辻泉・岡井崇之編,2009,『「男らしさ」の快楽 ―ポピュラー文化からみたその実態』勁草書房.
◆2007年度(1年生7名、2年生10名)
講読テキスト
須長史生,1999,『ハゲを生きる ―外見と男らしさの社会学』勁草書房.
多賀太,2006,『男らしさの社会学 ―揺らぐ男のライフコース』世界思想社.
西川祐子・荻野美穂編,1999,『共同研究 男性論』人文書院.
渋谷知美,2001,「『フェミニスト男性研究』の視点と構想 ―日本の男性学および男性研究批判を中心に」『社会学評論』日本社会学会,51(4): 447-463.
田中俊之,2005,「『男性問題』とは何か ―フェミニズム以降の男性をめぐる言説」社会科学基礎論研究会編,『年報 社会科学基礎論研究』ハーベスト社,4: 114-131.
◆2006年度(2年生3名)
講読テキスト
渋谷知美,2003,『日本の童貞』文春新書.
"人間と性"教育研究協議会・「男性形成研究」プロジェクト編・浅井春夫・伊藤悟・村瀬幸浩編著,2001,『日本の男はどこから来て,どこへ行くのか』十月舎(発行),星雲社(発売).
参考テキスト
渋谷知美,2001,「『フェミニスト男性研究』の視点と構想 ―日本の男性学および男性研究批判を中心に」『社会学評論』日本社会学会,51(4): 447-463.
田中俊之,2005,「『男性問題』とは何か ―フェミニズム以降の男性をめぐる言説」社会科学基礎論研究会編,『年報 社会科学基礎論研究』ハーベスト社,4: 114-131.
多賀太,2002,「男性学・男性研究の諸潮流」『日本ジェンダー研究』日本ジェンダー学会,5: 1-14.
◆2005年度(2年生19名)
講読テキスト
大谷信介・木下栄二・後藤範章・小松洋・永野武編,1999,『社会調査へのアプローチ ―論理と方法』ミネルヴァ書房.
箕浦康子編,1999,『フィールドワークの技法と実際 ―マイクロ・エスノグラフィー入門』ミネルヴァ書房.
Best, Joel, 2001, Damned Lies and Statistics: Untangling Numbers from the Media, Politicians, and Activists, Berkeley: University of California Press.(2002,林大訳『統計はこうしてウソをつく ―だまされないための統計学入門』白揚社.)
Merriam, Sharan B., 1998, Qualitative Research and Case Study Applications in Education, San Francisco: Jossey-Bass Publishers.(2004,堀薫夫・久保真人・成島美弥訳『質的調査法入門 ―教育における調査法とケース・スタディ』ミネルヴァ書房.)
Holstein, James A. and Jaber F. Gubrium, 1995, The Active Interview, California: Sage Publications.(2004,山田富秋・兼子一・倉石一郎・矢原隆行訳『アクティヴ・インタビュー ―相互行為としての社会調査』せりか書房.)
参考テキスト
佐藤郁哉,2002,『フィールドワークの技法 ―問いを育てる、仮説をきたえる』新曜社.
桜井厚,2002,『インタビューの社会学 ―ライフストーリーの聞き方』せりか書房.
谷岡一郎,2000,『「社会調査」のウソ ―リサーチ・リテラシーのすすめ』文春新書.